太陽工業株式会社 Recruiting Site

PROJECT

過去最高難度の品質・数量への挑戦

精密加工業界のリーディングカンパニーとして、国内外のプロジェクトを支える、太陽工業。

そんな同社に、とある世界的メーカーからの依頼が届いた。

品質、スピード、そして供給数。そのいずれもが規格外の規模となるこのプロジェクトと、どう向き合ったのか。

ここでは、プロジェクトに関わった5名の社員の視点から、プロジェクトの概要、それぞれの立場、ハードルや学びなど、様々な内容を紐解いていく。

世界屈指の技術力を持つからこそ感じることができる、醍醐味と経験を感じてほしい。

MEMBER

M.T
2000年入社
営業部 営業課

営業の責任者として、顧客要求の社内への落とし込みやQCD(品質・コスト・納期)への対応方法のとりまとめを担当。社内外の関係各所との調整も行った。

J.M
2005年入社
生産技術部 開発設計課

開発設計課にてこの製品の金型設計を担当。製品を大量生産する元となる金型を、製品の形状や材料特性、さらには生産効率やコストなどを考慮して、設計に導いた。

H.Y
2008年入社
生産技術部 工作課

製造で使用する金型の製作を担当。開発設計課と連携し、理想的な金型の具現化に尽力した。増産に対しては後方支援的な立場で、パーツの提供などを行った。

M.K
2006年入社
品質保証部 品質管理課

品質管理の立場で、画像測定を通じた、量産現場での工程内検査を行った。かつてない生産量を前に、いかにして不良を出さないかに尽力。結果として、安定生産と高い品質の維持を実現した。

T.H
2007年入社
製造部 製造一課

製造の責任者として、生産現場のとりまとめを担当。高速プレス機の導入から実用化までを行った。また、生産中の対応や生産性や品質向上・改善にも取り組むなど、幅広く活躍した。

※所属はいずれも2026年取材当時のもの

SESSION 01

異なる視点で挑む、かつてない目標

M.T

本プロジェクトは、世界的メーカーであるお客様からのご要望に基づき、最終的には「月間2,000万」という膨大な数の製品を、高い品質で安定供給できる体制をつくるに至りました。ここにいる皆さんは、それぞれの立場でプロジェクトに関わられたわけですが、まずはご担当されたポジションを伺っても良いですか?

M.K

私は、品質管理の立場でプロジェクトに関わりました。主に量産現場で行う、画像検査機を用いた製品寸法検査です。図面の規格に対して、出来上がったものが良品であるかどうかをチェックするポジションになります。

J.M

本プロジェクトは、世界屈指の品質と供給体制を求められる内容でした。その品質を管理する立場は、簡単ではありませんよね。

M.K

ありがとうございます。基本的には画像を通じて自動でチェックしていくのですが、細かい形状異常や数値の誤差は、目視での確認が欠かせません。他方で、プレス機はその間も稼働し続けているので、不良があったらすぐにフィードバックしなければいけません。フレキシブルに判断し動かなければならない場面が多く、その点は苦労しました。

M.T

仰るとおりですね。速く大量に作るということは、それだけ変動要素も多いということですもんね。

T.H

その通りです。どれだけ厳密に製造していても、たとえばパーツの摩耗だったり、摩擦による温度変化だったりといった、微妙な変化が生じます。そうした変化が製品に影響した際に、すぐさまそれを見つけて共有してくださる、M.Kさんをはじめとする品質管理の方々の存在は、とても頼りになります。

M.K

ありがとうございます。T.Hさんは製造部でいらっしゃいますけど、どのあたりにご苦労がありましたか?

T.H

なんといっても、月間2,000万の生産を実現するために必要な、高速プレス機の導入から実用化までの対応です。責任者として関わりましたので、導入前には業者へ行き実機のチェックもしましたし、目標とする生産数が理論的に成り立つのかの計算も行いました。もちろん、当社内でも過去最高の生産量になるので、未知のことだらけでしたね。

M.T

成功すれば、社内初となる「高速生産の実現による生産技術力の向上」も期待できる。失敗すれば、顧客からの信頼を失う。その生産を担うわけですから、すごく責任ある立場ですよね。

T.H

ありがとうございます。この生産量になると、プレス機の稼働が速すぎて、目視では追い切れません。ですから、撮影した映像をスローモーションで見て、確実に生産できるのかをチェックしました。J.Mさんは、そうした生産の大元となる金型の設計に携わっていますが、本プロジェクトを振り返っていかがでしたか?

J.M

M.Tさんら営業の方々が用意してくださった製品図をもとに、主に2次元CADを使って金型を作りました。先ほどT.Hさんが仰ったように、生産は金型を元に行われるので、形状や材質の一つひとつが生産効率やコストに大きく影響します。だからこそ、他部署からの希望や依頼を踏まえたベストな回答を、自分の考えた構造で解決できたときは嬉しいですね。

H.Y

その点で、私たち生産技術部とも密に連携しながら仕事を進めていただきました。生産技術部は、文字どおり生産で使用する金型の製作などに携わる技術集団です。私自身は、本プロジェクトでは金型の品質の作りこみをはじめ、生産現場への金型の引き渡しまでを担当しました。J.Mさんとは、二人三脚で仕事をしていった印象があります。

J.M

仰るとおりです。まさに一緒に作り上げていきましたね。

H.Y

作っていく過程では、考え方の違いや思ったように動かないことも必ずあります。だからこそ「こういう案はどうですか?」といったディスカッションをお互いに重ね、より良いものを検討して形にしていきました。

J.M

他部署からの依頼を受けたら、私たちはまず最初にH.Yさんらのもとへお伺いします。そこで「設計の視点」と「工作の視点」を掛け合わせることで、はじめて理想が現実化していくように感じています。その点で、営業という立場であるM.Tさんは、また別の視点で本プロジェクトに関わられたんじゃないですか?

M.T

ありがとうございます。私は営業の責任者として関わりましたので、お客様のご要望をいかに落とし込んでいくのかを考え、そのために必要となる「品質(Quality)」「コスト(Cost)」「納期(Delivery)」へどう対応していくかをとりまとめることが役割でした。

M.K

M.Tさんは、特に社外との関わりも多かったですよね。

M.T

はい。これほど大きなプロジェクトになると、当然社内だけでは完結しません。たとえば、製品のバリ(エッジ部分の不要な突起)を取る作業や梱包などは、社外の協力メーカーと連携しました。品質管理や体制の構築を含めて、先方にとっても大きな投資になるので、足並みを揃えていけるようこまめに調整を重ねたことを覚えています。

J.M

皆さんが、それぞれの立場でプロジェクトを成功に導こうとしていたことがよく分かりますね。

SESSION 02

かつてないハードルを越える、総合力

J.M

T.Hさんは、製造の立場で、このプロジェクトの最も大きなハードルはどこにあったと思いますか?

T.H

製造の立場でいうと、やはり高速プレス機の実用化とその運用ですね。お客様のご要望を実現するためには複数台の運用が求められましたし、そのための準備から手配、そして実用化までの流れは大きなハードルでした。M.Kさんは、どの点が大きなハードルだったと思いますか?

M.K

T.Hさんが仰ったとおり、これまでに例がないほどの速さと量でしたので、品質管理としてそのペースにどう対応するかが重要でした。

H.Y

どうやってクリアしたんですか?

M.K

現場の様子や金型の様子などを見て、優先順位をつけることで乗り越えました。品質管理が担うべき「リスクの最小化」を前提に、その日の状況に応じて何を優先するかを判断し、都度それを更新していくことで、結果として対応可能な体制が生まれたんです。

M.T

事前に用意したアルゴリズムだけで判断するのではなく、現場としてどうすれば一番リスクが軽減できるかを考えて、柔軟に行動したってことですよね。それはすごいな。

J.M

生産技術部は、どちらかといえば増産にあたってのサポート的な立場で関わられたと思いますが、いかがですか?

H.Y

仰るとおり、増産に対しては後方支援的な立場で関わりました。中でも、パーツの供給ですね。増産にあたってパーツが必要となった際は、他のプロジェクトとの兼ね合いを考えながら、優先順位をつけて対応していました。

J.M

いずれにしても、現場や状況ごとに応じて、皆さんが柔軟に判断・対応することで乗り切れたんですね。その点では、総合力でハードルを越えたとも言えそうです。

M.T

その通りですね。

SESSION 03

日本のものづくりを、世界に届ける

M.T

皆さんは、本プロジェクトが当社全体にもたらした価値について、どう思われますか?

T.H

まずは、素直に非常に大きな利益を生むことができたと言えますよね。当初のご要望を実現することができ、お客様からの信頼を得ることができましたし、同時にそれが大きなビジネスになりました。

J.M

その通りですね。過去最大の量を生産したということは、過去最大のビジネスを実現させたということでもあります。顧客満足を第一に、高い品質でそれを形にしたことで、結果として社内のモチベーションや満足度にも好影響があったと感じています。

M.T

あとは、全社をあげてのプロジェクトだったこともあり、横のつながりが生まれたことも大きなメリットでした。プロジェクトが始まる前には部署を横断して綿密な打ち合わせを行いましたし、それぞれの思いや考えを深い部分で共有できたと感じています。

J.M

関わっていない部署はいないほどですよね。全員が一つのゴールに向かって、密にコミュニケーションを取っていました。

H.Y

そうしなければ、これほどの品質は生み出せないと思います。高速プレス機は、文字どおりものすごい速度で生産していきますが、その反面リスクもある。だからこそ、各部門が連携して動くことで、品質の維持に務めました。

M.K

実際、既に膨大な数の製品を生産していますが、寸法不良は聞いたことがありません。

M.T

仰るとおりです。お客様側からも「これほどの品質のものを納期通りに納めてくれて、非常に助かっています」というお礼の言葉をいただきました。まさに日本のものづくりを世界に届けているように感じ、嬉しい限りです。

SESSION 04

世界水準を生みだす、成長意欲と挑戦心

T.H

皆さんは、これからどんな方に入社してほしいですか?

H.Y

私は、成長意欲がある方です。仕事をしていれば、当然楽しいことばかりではない。大変なこともあるし、頭を悩ませる課題に出会うこともあります。ですが、それをすべて自分の成長のきっかけだと捉えられれば、前向きになれるし仕事にも意欲的に向き合うことができると思っています。

M.K

私も、H.Yさんと同じ意見です。働くうえで大切なことの一つは、やりたくない仕事と、どう向き合うか。だからこそ、気が乗らない仕事に対して前向きに、ときには好奇心をもって「やってやるぞ」と思える人に来てもらいたいです。

M.T

今回のプロジェクトが成功した理由は、まさに「言われたことをやるだけ」ではない方々が集まったからだと感じています。プロジェクトを成功させるという一つの目的に向かって、皆さんが自分の意見を持ち行動に移していたからこそ、実現できた結果だと感じています。

J.M

その点で、これまでにない変化や課題に対して、チャレンジできる気持ちは大切ですね。このプロジェクトも、数や規模に臆して守りの姿勢でいたら実現できなかったと思います。会社も個人も変化するから成長できるわけですから、変わることを恐れずにトライする意欲を期待したいです。

T.H

その通りですね。実際に、当社で働く先輩社員の多くは、入社後に知識や技術を身につけています。その意味で、特別な技術や知識よりも、成長意欲や挑戦心といった前向きな気持ちがあれば、世界水準のものづくりに携われる環境だということですよね。

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